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食いつき抜群の生餌??ミジンコの紹介とめだかへの効果

ミジンコはめだかの喜ぶ生餌です。

生餌は粉餌と違い水を汚しにくいだけではなく、嗜好性の高い餌のため、めだかを大きくしたいときや繁殖させたいときに役立ちます。

 

しかし、急に全滅したり培養が安定しなかったり。。

この記事では、

  • ミジンコの基礎知識
  • 餌にならないミジンコとは
  • めだかとミジンコの関係性
  • 簡単なミジンコの増やし方

など、めだか飼育におけるミジンコについてまとめていきます。

 

 ミジンコって何??

 

ミジンコ(学名:Daphnia pulex)とは、淡水生の甲殻類で、体長1.5-3.5mm、大型では5.0mmにもなります。

ミジンコの繁殖は「単為生殖期」と「有性生殖期」があり、通常はメスだけの個体になります。

「単為生殖期」では自身のクローンを産み増えていきますが、環境が悪くなると「有性生殖期」に入り、オスを産んで交配して卵を産みます。

この卵は休眠卵や耐久卵と呼ばれ、乾燥などの環境の変化に耐えられる特殊なものになります。

身近な例でいうと、ミジンコがたくさんいるとされる田んぼも冬になると水を抜いてしまいますが、この環境では休眠卵の状態で眠っています。
それが春になって水が張られて環境が整うとミジンコが孵化して増えていくのです。

休眠卵の状態では、1冬どころか年単位でも休眠して孵化することができます。(孵化率は下がるようです)

 

 餌になるミジンコの種類

ミジンコの仲間はたくさんいるのですが、この記事ではめだか飼育に関係するミジンコだけ紹介していきます。

まずは餌になるミジンコの種類から。

 

■ミジンコ(学名:Daphnia pulex)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B3より引用

俗にいうダフニアミジンコです。

しかし、ダフニアはミジンコ属全体の呼び方なので、後述するオオミジンコもダフニアですので混乱しないように気を付けてください。

なぜダフニアなんて呼び方が定着したんだろう・・・

ミジンコはミジンコ属の中では中型種で、大きさは成長しても2mm~3mm程度です。

適正水温は15℃~28℃程、低温にはある程度強いですが、高温には注意が必要です。
感覚的には、低温は10℃ぐらい、高温は34℃ぐらいが限度だと思います。増えはしても、著しく寿命が短くなるようです。

また、高温では溶存酸素が少なくなってしまい、卵を抱えるミジンコが増えてきます。
夏場は水流を生まない程度の弱いエアレーションであれば溶存酸素も増やせますし、水温低下にも効果がありますのでお勧めです。

飼育下でのミジンコの平均寿命は10日前後、その間に1~10個の産卵を5回ほど行います。
抜群の環境下では寿命は1か月ほど、20個前後の卵を2日おきに産卵するそうです。

 

■オオミジンコ(学名:Daphnia magna)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B3より引用

オオミジンコもミジンコと同じく。ミジンコ属(Daphnia)の仲間になります。
オオミジンコは外来種で、もともとは日本にはいない種類になります。

オオミジンコは名前の通り大型種のミジンコで、成長すると5mmもの大きさになります。

肉眼でも内臓などが見えるので結構グロいです。
私は断然タマミジンコ派です。

また、5mmもの大きさになるとめだかの成魚の口にも入りませんので、基本的には混泳させて生まれた小さいオオミジンコをめだかが食べる、、
といった運用になります。

適正水温は10℃~26℃程、ミジンコよりも水質変化に強いです。
調べてみると低温には特に強いようで、屋外越冬をする個体もいるそうです
ミジンコよりも高温に弱く、30℃を超えると卵を抱え始めて全滅してしまいます。

飼育下でのオオミジンコの平均寿命は20日前後、その間に5~20個の産卵を10回ほど行います。
抜群の環境下では寿命は3か月ほど、20個前後の卵を3日おきに産卵するそうです。

 

■タマミジンコ(学名:M. macrocarpa)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B3%E7%A7%91より引用

タマミジンコはミジンコ、オオミジンコの属するミジンコ科(Daphnia)ではなく、タマミジンコ科(Moina)になります。

ミジンコ科によく似た生物で、昔はミジンコ科に含んでいたそうですが、いくつか異なる点があるため独立した科となったそうです。
その中の一つに、「第一触覚が大きく発達する」というものがあり、これにより昼間の日光下では遮蔽物に隠れてしまいます。

また、名前の通り他のダフニアと違い丸くコロコロした体形をしています。
かわいい。

大きさは成長しても1mm程度。

適正水温は18℃~30℃程、ダフニアよりも低温に弱いです。
感覚的には、低温は12℃ぐらい、高温は34℃ぐらいが限度だと思います。

飼育下でのタマミジンコの平均寿命は8日前後、その間に1~10個の産卵を4回ほど行います。
抜群の環境下では寿命は1か月ほど、10個前後の卵を2日おきに産卵するそうです。

 

 餌にならないミジンコ(即駆除推奨)

 

■ケンミジンコ(学名:Cyclops)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B3より引用

 

見てわかる通り、まったく形の違うミジンコです。

分類を見ると、ミジンコとは綱から種類が違う別物です。

が、いつの間にか容器に発生してる厄介なミジンコです。

 

更に、タマミジンコの幼体はケンミジンコの餌になってしまうので、見つけ次第駆除か、容器のリセットをお勧めします。

めだかの餌にもならず(すぐ吐き出す)めだか飼育に関してはメリットが一つもありません。

 

見た目もほかのミジンコと違って細長い形をしており、泳ぎもスイスイーと素早く泳ぐのですぐわかると思います。

 

■カイミジンコ(学名:Ostracoda)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%9D%E8%99%ABより引用

 

カイミジンコは二枚貝のような殻で覆われた0.5.mm~2mm程度の生物で、カイミジンコと呼ばれているものの、正式名称は貝虫。

すでにミジンコですらなくなったこいつも、いつも間にやら入り込んで、いつの間にやら増えます。

泳ぎ続けることはせず、壁面や底でじっとしていることが多いですが、めだかは例によって食べません。

飲み込んだとしても、いきたまま排泄されるそうです。

カイミジンコはじっとしているのですぐに見てわかると思います。

泳ぐときは抑揚がない泳ぎで、スーーーっと水中を泳いでいます。

こちらも駆除か容器のリセットをお勧めします。

 

 

 めだかの生餌といえば、やっぱりミジンコ

 

ゾウリムシとか赤虫とかワムシいろいろいますけどね。

ブログの構成的にね・・?

 

■水を汚しにくい

赤虫やゾウリムシと違って、ミジンコは食べ残しても容器内で生存することができるため、水質の悪化を招きにくいというメリットがあります。

むしろ食べ残しが容器内で増えていくので、餌をあげられない時でも非常食として機能してくれます。

めだかは胃がないため食いだめができず、痩せやすい魚です。
痩せて体力がなくなってしまうことを防ぐことができますので、ミジンコは病気の予防としても効果的です。

 

■甲殻類のため、色揚げ効果に役立つ

ダフニア、モイナはともに甲殻類のため殻をもっています。

甲殻類の殻には色揚げ効果の一つである「アスタキサンチン」が含まれているため、楊貴妃などの朱系のめだかの色揚げに効果的です。

色揚げ用の餌には必ず含まれている成分ですが、その成分の1つをミジンコで追加供給することができます。

 

■めだかの繁殖に役立つ

めだかの産卵に必要な要素の一つに、「飽和給餌」があります。

わかりやすく言うと、おなかいっぱいの状態にしておく、ということです。

産卵には多くのエネルギーを使うため、栄養状態をよくしておくために行われます。

粉餌だけでも十分産卵を行うことはできますが、そこにミジンコをプラスすることで産卵の量が増えたり、健康な卵を産む可能性が高まります。

 

 

などなど・・・

これだけでもミジンコはめだかの生餌として大変優秀なことがわかります。

 

 ミジンコの増やし方

ミジンコの増やし方ですが、餌や水質や気温などの環境によってかなり左右されます

前述したとおり比較的高温に弱い生き物なので、春先に大量に培養に成功していたとしても、夏になったとたんに全滅・・・
といったことはよくあります。

増やし方についてはまた別の記事で詳しくまとめようと思いますが、こちらでは一般的な内容をまとめておきます。

 

■ミジンコの餌

ミジンコの餌は、さらに小さいプランクトン類になります。

一般的にミジンコの餌として使用されているものは、そのプランクトンを増やすためのものがほとんどで、

直接ミジンコの餌になるものは少ないです。

 

〇直接ミジンコの餌になるもの

グリーンウォーター

生クロレラ

スピルリナ

ドライイースト(酵母菌)

など

 

〇二次的にミジンコの餌になるもの

鶏糞

ムックリワーク

めだかの餌

PSB

発酵マット

青汁

ほうれん草パウダー

など

 

■適切な水質・水量

ミジンコに適切な水質はph7~ph8の間で、ph6以下とph9以上はすぐに全滅します。

また、増えすぎると酸素不足や水質悪化で死んでしまうため、目に見えて増えてきた場合は適度に間引く必要があります。

また、甲殻類のため脱皮を行います。水質が悪化しないよう、適度な掃除かリセットを行いましょう。

与える餌によってその頻度は変わってきます。

 

■エアレーション

エアレーションは必須ではありません。

ミジンコは3cm/minのスピードで水中を泳ぐのですが、その遊泳を邪魔しない水流程度であればエアレーションは入れたほうがいいです。

特に夏場は水温が上がって溶存酸素が増えてしまいますし、エアレーションを行うことで気化熱で水温を下げることができます。

 

 

 奥深きミジンコ道・・・

私のミジンコへの熱い思いは伝わったかと思います。

様々な論文や、いろんな方の実験を調べ漁っては自分のミジンコで実験をしています。

私もクロレラを使わずに大量培養できないかと餌についての実験を行っていますので、今後まとめていきたいと思います。

 

ミジンコは加温をしなければシーズン中しか培養できない季節限定の餌ですが、使いこなせればめだかにも飼育者にも大変うれしい効果をもたらしてくれます。

これからもこちらで簡単な培養方法について実験を行っていきますので、ぜひ見ていただければ嬉しいです。

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