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2020年度版ミジンコ培養実験のすべて。(飼育環境編)

おはようございます。

本日の記事は長め&写真少なめです。

そしてまじめです。

 

 

それでもホラ、みんな好きでしょう??

ミジンコ。

 

今年もすでに秋のような陽気になってきており、ミジンコの実験も難しくなってきました。

 

そんな時期ですが、今年私が行ったミジンコの実験内容と結果、考察をすべて公開します。

本当は全部終わってから最終結果だけ公開しようと思ってたんですが、ちょっと思うところがあってな。

 

こんな、ミジンコの培養方法なんて全員で共有したらいいと思うんですよ。

環境によっても地域の水道水のphでも季節のphでも変わっちゃうんだから。

その中でまた新しい方法が生まれて、どんどん効率化されていけばいいと思ってます。

そしてまたそれが公開されて、いろんなところで効率化されて・・という流れになってほしいです。

うまくいったら来年には10リットル容器でも増加率500%とかなるかもしれないじゃないですか。

 

ただ、公開するつもりなかったから写真撮ってないんです。

多分どこよりも情報多いと思うので許してください。

あとにぎやかしにフリー写真挟んどいたわ。

 

 

黙ってましたけど、皆さんが思っている以上にガチで取り組んでいました

いくら調べても情報の少ないニッチな世界で、私なりの回答を探し求めていました。

正直引くやろ。

 

それでも少しでも誰かのお役に立てればと思います

そして、皆さんのめだかが腹いっぱいになりますように。

 

注意

環境や水質によって実験内容と異なる結果になると思います。
それぞれの環境に合わせて調整してください。

 

 

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 目的

Chokniti KhongchumによるPixabayからの画像

私の実験の目的は一つです。

脱・生クロレラ です。

  • 管理がめんどくさい
  • 冷蔵庫まで取りに行くのがめんどくさい
  • 近くに販売しているお店がない
  • そもそも高い
  • 腐るの早い
  • 臭い

 

そんな生クロレラを使わずにミジンコを増やしたい・・・!!

その思いで取り組んでまいりましたが、どうあがいても現状では生クロレラが最高効率です。

なんとか近しいところまでは持っていけましたが、それでも届きませんでした。

(時間が足りなくて実験できませんでしたが、おそらく生クロレラ+(枯草菌+酵母菌+乳酸菌)の組み合わせがよさそう)

 

そこで、今回の実験は餌ではなく、容器やエアレーションといった飼育環境に焦点を当てて実験しています。

餌は最後にちょっとだけまとめます。

 

 実験方法・条件

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

 

  • 使用するミジンコはタマミジンコ(Moina)
  • 実験はすべて明るい日陰で検証
  • 実験時の水温は26℃~32℃
  • 餌は好気性バクテリアとPSBをそれぞれ1ml/Lを毎朝添加
  • 実験期間は1週間で、最初に約2グラムの種を使用(匹数は重要ではないので割愛)
  • 一週間後の重さを計測し、種との重量比で効率を算出(記載の数値はトリム平均)
  • 重量計算は湿潤で行うため、誤差が生じてると思います。
  • 評価は実験ごとの相対評価
  • 実験で使用したミジンコは我が家のめだかがおいしくいただきました。

ぐらいかな!!

 

それではさっそく!!

 

 実験1:太陽光

日陰・明るい日陰・日向で検証を行った。

条件

  • 日陰はアルミホイルを巻いて完全遮光。
  • 明るい日陰は文字通り。
  • 日向は午後から日没まで直射日光があたる場所に設置
  • 水量は20L
  • 適度な濃さのグリーンウォーターを使用
  • 容器形状は四角容器
  • n=5
  • すべてエアーなし

結果

種類 種(g) 収穫量(g) 増加率 評価
日陰(完全遮光) 2 2.8 140% ×
明るい日陰 2 4.2 210%
日向 2 3.9 195%

考察

時期もあって、日向は水温が上がりすぎたのが原因かと思われる

本来であれば日向が最高効率になるはずだが、時期で安定しないのであれば明るい日陰で十分

照明器具での検証は来年度へ持ち越しだが、LEDであれば紫外線が少ないため明るい日陰と大差ないと思われる。

 

 実験2:エアレーション

エアーなし・弱エアー・強エアー・水面曝気・水面曝気(ネットあり)で検証を行った。

条件

  • 設置場所は明るい日陰
  • 水量は20L
  • 適度な濃さのグリーンウォーターを使用
  • 容器形状は四角容器
  • n=10
  • 水面曝気は下記のリンク参照

結果

 

種類 種(g) 収穫量(g) 増加率 評価
エアーなし 2 2.8 140% ×
弱エアー 2 3.9 195%
強エアー 2 0 0 ××
水面曝気 2 5.1 255%
水面曝気(ネットあり) 2 5.6 280%

考察

ミジンコの増殖に必要不可欠な酸素は多ければ多いほどいいことが分かった。
というかわかっていた。

ただし水流はNGなので強エアーでは全滅という結果になった。

よく使用される弱エアーでは酸素不足のようで、増加率は200%を切った

よく言う赤渦は弱エアーでは見られたが、水面曝気では見られない。

弱エアーでは溶存酸素量が足りずに水面に集まるが、水面曝気では容器底や中間部分でも溶存酸素が多く、全体を使って増えていると思われる。

3重パイプ、4重パイプは来年度に持ち越しだが、仕組みはプロテインスキマーとほぼ同じなので、既製品を購入して改造してもいいかもしれない。

 

 実験3:容器形状

丸型容器(バケツ)、四角容器(NV13)での検証を行った。
結果はわかりきっているので行う必要のない実験だが、敷地の関係で四角容器を使用したく増加率の差を知りたかった。

条件

  • 設置場所は明るい日陰
  • 水量は10L
  • 適度な濃さのグリーンウォーターを使用
  • 水量半分のため、種も半分の1gで実験
  • n=10
  • エアーは容器中央での弱エアー

結果

種類 種(g) 収穫量(g) 増加率 評価
丸型容器(バケツ) 1 2.2 220%
四角容器(NV13) 1 1.8 180%

考察

思っていたより差がつきました。

n=2だが水面曝気で丸型で実験してみたところ、収穫量は驚異の3gで300%だった。

しかし敷地問題で丸型容器は断念するしかない。。ぴえん。

 

 実験4:飼育水

水道水・飼育水(クリアウォーター)・飼育水(適度なグリーンウォーター)・飼育水(濃すぎるグリーンウォーター)で検証を行った。

条件

  • 設置場所は明るい日陰
  • 水量は20L
  • 容器は四角容器
  • n=5
  • エアーは容器端での水面曝気(ネットあり)

結果

種類 種(g) 収穫量(g) 増加率 評価
水道水 2 4.0 200%
飼育水(クリアウォーター) 2 4.7 235%
飼育水(適度なGW) 2 5.2 260%
飼育水(濃すぎるGW) 2 3.2 160% ×

 

考察

順当な結果となった。

水道水のみでも、1週間の実験でここまで伸びてきたので2週間~1か月の実験ならグリーンウォーターと変わらない結果になりそう。

濃すぎるグリーンウォーターは、おそらく酸素消費が多くなってしまい、ミジンコに必要な酸素が少なくなってしまうものと思われる。

 

 実験5:vs生クロレラ

生クロレラ・バクテリア2種・自家製餌の3種類での検証を行った。

条件

  • 設置場所は明るい日陰
  • 水量は20L
  • 適度な濃さのグリーンウォーターを使用
  • 容器は四角容器
  • n=10
  • エアーは容器中央での水面曝気(ネットあり)
  • クロレラは20Lに対して5mlを毎日添加
  • 自家製餌は、スピルリナをベースに酵母菌・枯草菌・カルシウム・ミネラル・ph調整材が入っています。
  • 自家製餌は5㎎を水に溶かして毎日添加

結果

種類 種(g) 収穫量(g) 増加率 評価
生クロレラ 2 7.2 360%
バクテリア2種 2 7.0 350%
自家製餌 2 6.6 330%

 

考察

バクテリア2種でも生クロレラに近しい増加率が得られることが分かった

自家製餌も初年度の結果としてはかなり優秀な結果になった。
(これなら来年販売できそう)

ただし。

上の結果の生クロレラは単体での使用です。

ここに酵母菌を混ぜ込むと・・・

種類 種(g) 収穫量(g) 増加率 評価
生クロレラ+酵母菌 2 8.3 415% めちゃすごE

(n=3)

もうどうしようもないほど増えます。

やっぱり生クロレラしかないのかな。

 

 まとめ

ということで、以上が今年行った実験の結果になります。

同じ条件でも差がついているのは気温が原因だと思うので、目を瞑ってください。

 

まとめると、

  • 培養場所:明るい日陰
  • エアレーション:水面曝気(ネットあり)
  • 容器:丸形容器
  • 飼育水:低輝度なグリーンウォーター
  • 餌:生クロレラ+酵母菌

で増加率415%が2020年度の我が家の最高効率となりました。

 

いくつか検証する内容は残ってますが、大体の飼育環境はこれで固まるんじゃないかと。

来年検証しなきゃいけないのは、

  • 低床の有無
  • エアレーションパイプ
  • マグナ・プレックスの検証
  • 水温の検証
  • 生クロレラの混ぜ物検証

あとはできたら、

  • 生クロレラ使用とバクテリア使用のミジンコでのめだかの生育比較

です。

DHAが足りなくなることは論文で発表されてるんですが、その内容ではほかの栄養素は生クロレラ使用しないほうが高いそうです。

 

あとはいくつか餌の実験も行ったので、それはまた記事にまとめます。

謎のムックリワークとか、鶏糞とか。

でも、生クロレラが一番早いです。残念!!

 

ということで、本日も頑張っていきましょう!!

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